虫の声

2009年8月22日 ポエム
夏の日差しの中で

蝉の声は

元気をくれる



秋の草むらから

聴こえてくる声に

安らげる



夏の虫 秋の虫

それぞれの声が

うつくしい

訳もなく


ただ


あなたの存在に


ありがとうって


言いたくなる


ときがある


夜のお仕事

2009年2月12日 ポエム
月明かりは

光の亡霊


緩やかな影が

静かに踊る


行き場のない

心が

消え去らない

悲しみが


ゆっくりと

解き放たれていくのを

夜はただ

静かに見守る

月の魚

2009年2月9日 ポエム
白く光る

月の池


ジャンプするたび

跳ねる飛沫


夜空で

凍って星になる


雪の言葉

2009年1月23日 ポエム
雪の言葉は軽やかで

羽根のように

くすぐってくる


わたしの秘密を

聞き出すように



雪の言葉は控え目に

耳元でそっと

語りかける


空の秘密を

教えるように

雪語り

2009年1月19日 ポエム
雪の言葉は

儚くて

囁くそばから

とけてゆく


ちいさな

ちいさな物語


耳を澄まして

心清まして

聞いていたい

冬の夜

2009年1月17日 ポエム
静かな夜は

耳を澄ませてごらん


月の雫がこぼれるたびに

水仙の御鈴が鳴るよ


とてもかすかで

透明な音


それを合図に

眠っていた

いくつもの魂が

月灯かりに抱かれて

昇っていく


みんな

春になるために

手 紙

2008年10月31日 ポエム
目が覚めたとき

心に開く

小さな手紙


まっしろな紙に

夢の切手が

貼ってあるだけの


その手紙は

わたしの今日


どんな言葉を

綴りましょう


どんな景色を

描きましょう


今日の終わりに

出すまでに

秋の手紙

2008年10月29日 ポエム
歩道に落ちた

色とりどりの

葉っぱを集め


秋の手紙を

書きましょう


道いっぱいを

便箋にして


誰かに踏まれて

しまう前に


風に飛ばされて

しまう前に


どうぞ読みに

きてください

温 度

2008年10月27日 ポエム
淹れたてのコーヒーは

熱くてさわれないように

心ももえすぎていちゃ

近寄れない


恋もきっと

触れられるくらいの

温度がいい


そぉっと心が

ぬくもるくらいが

心地いい


すこし冷めかけたカップを

両手で包み

ほわんとした温かさを

感じながら


そんなことを思った

秋の午後

すやすやと

2008年10月26日 ポエム
やわらかな

光のお布団と

そよそよ

風の子守唄


開いた本の

扉の向こう


空も猫もわたくしも

すっかり

無防備になってしまい


秋の懐で

すやすやと・・・

それぞれの日々

2008年10月24日 ポエム
逢えぬ日の

それぞれの時間を

持ち寄って


もういちど二人で

たどってみるのも

楽しいね


ぼくが見落としたもの

きみが見つけて


きみが忘れたもの

ぼくが拾って


別々に過ごした日々が

ゆったり交わるように

秋明菊

2008年10月23日 ポエム
丁寧に色を重ね

深まってゆく

秋のように


丁寧に心を重ね

愛も深めて

ゆきましょう


秋の明かりを

ほんのりと

胸に灯して

まいりましょう

小さな物語

2008年10月23日 ポエム
樹の 果てしなく

ゆっくりとした 展開も


ありんこの

てきぱきとした 展開も


地球の物語には

欠かせない


誰も入り込まない

山奥でも

光の届かない

深海でも

小さな物語は

綴られる


どれも

この地球の歴史に

なくてはならない

物語

2008年10月20日 ポエム
空はいつも

変わらないはずだけど


春には

春のやわらかさ


夏には

夏の力強さ


秋には

秋の爽やかさ


冬には

冬の厳しさ


そんな風に

見えてしまうのは

その季節だと

思って見るからだろうか


何もわからないところで

空を見て

季節を当てることは

出来るだろうか

穏やかな日

2008年10月18日 ポエム
色づいた

葉っぱの音符を

確かめながら

風の音色は透きとおる


ほどよく温まった

公園のベンチで

ひと休みするように

光にくるまる


静けさが心地いい

ぬくもりがありがたい

難しい問題も

今だけは融けて消える

水のジャンプ

2008年10月17日 ポエム
水がジャンプしたら

キラキラと輝く

宝石になるね


空の青をすいこみ

光をすいこみ

緑の芝生をすいこみ

花の色をすいこみ

どんな色にも

輝ける


水はときどき

嬉しそうに 楽しそうに

ジャンプしている

夜が好き

2008年10月16日 ポエム
よけいなものは

見えなくて

真実だけが

光を放つと

解るから


隔てるものは

何もなく

すべてが

繋がっていると

感じるから


ゆっくりと

天を回る

星時計が

奏でるリズム


離れているよで

近くにいると

教えてくれる

夜が好き

瞳の中の月

2008年10月15日 ポエム
置き物のように

じっと動かず

見上げてる


ネコの瞳に

満月の影

秋晴れの日

2008年10月14日 ポエム
昨日の雨に洗われて

クリアになった

なにもかも


空は思いっきり青く

雲は真剣に白く

光はとことん輝き

風は見事に透き通り


わたしたちも

秋の子どもになって

好きなだけ

はしゃいでしまおう

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