風便り

2008年9月5日 ポエム
風の便りは

ふぅわりと

しゃぼんだまに包まれ

舞い降りる


きみのちいさな

ささやきも

誰かのさみしい

ためいきも


虹色の風船になり

空飛べば

待ち焦がれている

人の元


やさしい風に

変ります

2008年9月4日 ポエム
闇は

深ければ 

深いほどいい


そうすれば

かすかな光も

見つけることができる


ささやかな 明かりを

大切にすることができる

月 琴

2008年9月3日 ポエム
三日月の弦を

星が爪弾き

夜空に響く

月琴の音


あまりに透明すぎて

気がつかないかも

しれません


夜空を見上げて

心がそっと震えたら

それが届いた

月琴の音

未来

2008年9月2日 ポエム
未だ来ぬ明日は

夢や希望や

不安や怖れ

ただ それだけじゃなく


過ぎ去った時を

色褪せたものにも

輝くものにも

変えることができる


そんな力も

持っている

夕焼け色

2008年9月1日 ポエム
咲き乱れる花たちが

お日さまに託す

自分の色を

明日へと


お日さまは

ちゃんと受け取ったしるしに

沈むときに

色を広げる


ときにバラ色だったり

真っ赤だったり

金色だったり

オレンジだったり

見事なグラデーションだったり


夕焼けの色にして
おもいでは

いつも準備して

待っています

誰かが呼んでくれるのを

どきどき そわそわ しながら・・・


おもいでは

いつも身繕いを

怠りません

誰かが呼んでくれたとき

鮮やかに甦れるように・・・


おもいでは

じぶんから出て行くような

でしゃばりではありません

でも、誰かに呼ばれることが

とても嬉しいのです


けれども、ときどき

思い出そうとしても

記憶が甦らないときがあります

おもいでが油断して

うたた寝しているのかもしれません

それだけで

2008年8月31日 ポエム
東の空を

こっそり染める

小さな朝焼け

空全体を

ダイナミックに染める

大きな朝焼け

どんな始まり方でも

朝は美しい

どんな一日でも

今日がありがたい

きみがそこに

いてくれるだけで

鈴がなる

2008年8月30日 ポエム
昼間は 軒下で

涼し気な

風の鈴


夜は 草むらから

ふるえるような

虫の鈴


夏と秋の境目は

途切れることなく

鈴がなる


行く季節を

惜しむように

訪れる季節を

喜ぶように

ひっそりと

2008年8月29日 ポエム
時の流れの中で

変わっていくものと

変わらないもの

日々 歩みながら

変えてゆかねばならぬもの

変えてはならぬもの

たいせつにしながら

紡いでいこう

すべての縁と・・・

2008年8月28日 ポエム
昨日の花は萎れてしまった

想い出の実を結ぶために

今日の花は風に煽られている

力いっぱい踏ん張りながら

明日の花は雨の中

きれいに洗われ咲くばかり

未来の花はたくさんの蕾

次から次へと生まれてく

2008年8月27日 ポエム
触れることが

出来なくても

はかなく融けて

消えてたとしても

今日ここで

出会えた真実と

向かい合えた

嬉しさは

胸にやさしく

残るから

ありがとう

ありがとう・・・

ゆきあいの空

2008年8月26日 ポエム
空の高いところで

夏と秋が 

握手している


夏は 思い出を

秋は 希望を

こっそりと 

話しこんでる

2008年8月25日 ポエム
どの道を

歩んでみても 

きみの前に 

出てしまう 

嬉しさ

野の仏

2008年8月23日 ポエム
陽射し受け

元気に伸びる 

夏草の

影に隠れて

野の仏

寄り添うような

野の花や

空を飛びかう

赤とんぼ

カマキリの

小さな合掌に

目を細め

さらさらと

草の間を 

すり抜ける

風に微笑む

野の仏

続 つゆくさ

2008年8月22日 ポエム
蒼い羽根を 

震わせて

飛び立とうか 

迷っている

夜のあいだに 

流した涙が

露になって 

朝日に輝く

その美しさに 

見とれている

蒼いちょうちょ

つゆくさ

2008年8月21日 ポエム
夜明け前の

空のカ−テンの

きれはしで

二枚の羽を

つくりました

でも

ほんのちょっぴりの

勇気が無くて

飛び立てないで

いるのです

道ばたで 羽をぴん と

立てたまま・・・

露 草

2008年8月20日 ポエム
二枚の小さな花びらは

空の深いところの色のよう

二枚の小さな花びらは

静かに聞いてくれる優しい耳

二枚の小さな花びらは

いらっしゃいと受け止める掌

二枚の小さな花びらは

月明かりに舞う夢の羽

野原の小さな露の花

ほほえんで見つめてる

あそぶ

2008年8月19日 ポエム
波に乗って

光が遊ぶ

光を乗せて

波が遊ぶ

楽しそうに

嬉しそうに
誰かの行いに

誰かの眼差しに

爽やかな

あたたかな

風が吹く

夜のカラス

2008年8月17日 ポエム
闇がしっかり

闇であるか

夜がちゃんと

夜でいるか

カラスが夜の

パトロール

夢が安心して

降りてこらるよう

星の瞬き

透きとおるよう

夜のカラスは

見守っている

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